小4の息子の作文が秀逸だったので公開してみた


先日、妻から「ちょっとこれ読んでみて」と言われ、紙を手渡された。小4の次男が学校から持って帰ってきたもののようだ。

 

B4のカラー画用紙を折り曲げたものだ。表紙にはよく訳の分からないキャラの絵が描いてある。次男っぽいなあと思いながら画用紙を広げると、中に作文を書いたわら半紙が貼られている。

 

一読して思った、かなりよく書けている。妻に言うと「でしょ。」との返事。せっかくなので次男の了承のもと、公開することにしてみた。

(平仮名や漢字、誤字も原文のママ)

『ピンチとドキドキ』

「やばい!」

このままじゃピアノの発表会でちゃんと曲を弾けない

発表会まであと五日

僕はその日から朝の五時に起きて外から聞こえる鳥の鳴き声に負けないように頑張って曲を弾いた

日が登るまで必死に鍵盤を叩いた

その曲はもう自分の曲になったみたいに上手に弾けるようになった

 

発表会当日

自分の番になり気合を入れて弾いた

難しいところを終えて最後のところに入ると急に手が鉄のように重くなった

手がグラッとなって違う鍵盤を押しそうになった

ギリギリのところであっている鍵盤を押せた

二つの音が重なったがみんなきづいていなくて安心した

 

無事に曲を弾き終わり拍手がきこえたけれどそれは体の熱さに負けて小さな音になった

お母さんはピアノが上手だけど

バレてないよね

 

読んでみて

まず思ったのが「こんな表現をどこで覚えたのか」ということだった。「自分の曲になったみたいに」だとか「体の熱さに負けて」だとか、あの次男とは思えない。

 

はっきりいって次男は本など読まない。学校の宿題の音読は結構上手だなと思うが、国語の成績はいまひとつ。親の知らないところで勝手に子どもは成長するものだなと驚く。

 

あと、やけに難しい漢字を知っているなと。もちろん調べて書いたのだろうが、なかなか立派。「日が登る」は「日が昇る」の間違いだけども、そこはご愛敬。

 

次男の意外な一面を見た思いだ。