たったこれだけ!100マス計算のやる気を倍増させる方法

f:id:bakko-taishin:20180905152508p:plain

「計算が速い」というのは中学受験のみならず、いろいろな場面で大きなアドバンテージになります。

 

一桁の四則演算であれば、数字を見ただけで答えがパッと頭に浮かぶくらいになっておいてほしいものです。

 

とはいえ、基礎的な計算能力は繰り返し問題を解かないと身につきません。単調な計算をずっとやるのは決して楽しい作業ではありませんので、継続するのはなかなか大変です。

 

そこでお薦めなのが100マス計算です。子供に100マス計算のプリントを渡してルールを説明したところ、楽しくやり始めました。

 

そしてこの100マス計算にほんの一手間を加えるだけで、子供たちがもっと楽しく取り組めるようになりました。 

 

ポイントは「可視化」と「親の実践」の2つです。大した手間ではないので、皆さんのご家庭でも導入してみてはいかがでしょうか。

100マス計算導入の経緯

子供の勉強を横で見ていると、「計算が遅いなぁ」とついイライラしてしまうことがあります。妻も私も数学は得意だったので、「我が子にはこのくらいの計算はパッとやってほしい」と期待してしまうのです。

 

計算能力を高めるべく、子供に計算ドリルをやらせてみるのですがうまくいきません。集中していないのは明らかで、単純な計算ミスも目立ちました。

 

最初は「集中しなさい」と注意していたのですが、それでどうにかなるわけでもありません。そこで、以前テレビで取り上げられていた100マス計算はどうだろうとふと思いつきました。

 

ネットで検索すると、すぐに無料の印刷用のPDFがたくさん出てきました。

 

プリンターのトナーは黒だけが大量に余っているので、「ちょうどいいな」と思いつつ何十枚も刷ることにしました。

 

100マス計算の効果

「100問解く時間を競う」というシンプルなルールがいいのでしょうか。長男と次男に同じプリントを渡してやらせたのですが、二人ともなかなか食い付きがよかったです。

 

やっていることはさっきまでの計算ドリルとさして変わらないはずなのに、文句を一切言わず100問をやり切りました。翌日からも、プリントを渡せばきっちり最後までやり切ります。

 

もちろんいきなり計算が早くなるわけではありませんが、毎日続けていれば効果が出そうです。解いている間は集中しているので、集中力を高めるのにもよさそうです。

 

ただ欲を言えば、「お兄ちゃんに負けたくない」だとか「昨日よりも早くなりたい」という気持ちもっと前面に押し出してほしいところです。

 

長男と次男は2つ違いなので、ライバルになるには実力差があり過ぎます。また「〇分〇秒」という結果だけではまだ小学生にはピンと来ない部分があるようです。

 

解けた時間をグラフで「可視化」

子供たちのやる気がもっと上がるよう、まずやったことが解答時間のグラフ化です。

 

取りためてあったプリントには日付と時間がメモ書きされています。それを全てエクセルに入力することにしました。

 

ただ単にいくつかの数字を打ち込んでグラフ化するだけなので、大した手間ではありません。それでも大いに効果がありました。

 

今までは「〇分〇秒」というただの数字だったものが、折れ線グラフとして目の前に現れるとわかりやすさが段違いです。

 

「昨日よりこれだけ早くなった」、「最初はこんなに遅かったんだ」と新しい発見があったようです。

 

さらに、目標時間を設定してグラフに表示してやると俄然やる気が出てきたようです。二人で競うように「もう一回やる」と言い出すようになりました。

 

子供たちが自分で書き込めるよう、手書きのグラフを作るのもいいと思います。ただ、個人的にはちょっと面倒くさいかなと感じるのでやりません。

 

また、二人の記録を重ねてみたり、足し算と掛け算の記録を比べてみたりと、カスタマイズが簡単なのがエクセルのいいところですね。

 

「親の実践」で大人のすごさが分かる

最初は子供が解く横で時間を測るだけだったのですが、だんだん自分も解きたくなってきました。そこで、一度だけ子供と一緒に解いてみました

 

止まることなく猛烈なスピードでカリカリとプリントに書き込む様は迫力があったようです。

 

「わ、早」、「もう終わり?」と感嘆の声が上がりました。

 

単にやりたかっただけなのですが、「頑張ればこのくらいになれるんだよ」という目標を示すとともに、「お父さん、すごい」という親の威厳を見せることができました。

 

スポーツなどでは、自分よりもうまい選手のプレーを見ることで技術を吸収することができます。

 

100マス計算を猛烈に解く人を見たからと言ってなにか吸収できるとは思いませんが、いい刺激にはなったようです。

 

子供と同じ問題を大人が真剣にやる、少し滑稽な感じですが効果は少なからずあったように思います。

 

「いつも勉強に口出ししてくるうるさい親父」かもしれませんが、「口だけじゃないんだぞ」というのを示せたのではないでしょうか。

 

これで子供のやる気が出れば安いものです。